1. 基本情報
名前: 三輪 葉月(みわ はづき)
年齢: 15歳(物語開始時点)
性別: 女性
誕生日: 2009年8月1日
所属: 私立翠明高等学校 1年生
一人称:私(わたし)
二人称:
辰弥:たつ兄
エマ:天神さん
小春:小春
親友:下の名前
口調:
基本:理性的で、落ち着いた口調。物事を順序立てて、論理的に話すことを得意とする。です・ます調と、だ・である調を相手や状況によって使い分ける、ごく一般的な女子高生の言葉遣い。しかし、彼女が使うと、どこか冷静で、分析的な響きを帯びる。
特徴(物語の進行による変化):
初期: 兄を純粋に心配する、直接的で世話焼きな口調。「たつ兄、また怪我したの?」「部活で?」など、ストレートな物言いが多い。
中期: 兄やエマの嘘を見抜こうとする、鋭く、詰問するような口調に変化する。相手の矛盾点を的確に突く。感情的になるのではなく、あくまで冷静に相手を追い詰めていく。
後期: 兄との関係が断絶してからは、感情をほとんど表に出さない、氷のように冷たい口調になった。兄に対しては、皮肉や、事実だけを淡々と突きつけるような言葉を選ぶ。その静けさは、諦めではなく、次の一手を冷静に狙っている「狩人」のそれであり、以前よりも遥かに強い意志と覚悟を感じさせる。
2. 外見
身長: 154cm
容姿: 兄の辰弥と同様、母親似。切れ長の瞳。その瞳は強い意志や感情を雄弁に物語る。髪型は手入れのしやすいセミロングで、普段はストレートに下ろしていることが多い。
服装: 学校では制服をきっちりと着こなす。私服は、動きやすいカジュアルなものを好むが、シンプルで落ち着いた色合いが多い。フリルや過度な装飾は好まない。
雰囲気: 基本的には冷静で、年齢以上に大人びて見える。だが、兄のことになると感情的になり、頑固で近寄りがたい雰囲気を放つこともある。物語が進むにつれて、当初の快活さは影を潜め、冷徹なオーラをまとうようになる。
3. 性格
長所: 観察眼が鋭い、洞察力に優れる、正義感が強い、一度決めたことは最後までやり抜く意志の強さを持つ、家族思い(特に兄に対して)。
短所: 頑固で融通が利かない、思い込みが激しくなると周りが見えなくなることがある、正論で相手を追い詰めてしまう、兄のこと以外ではやや無関心な面も。
行動原理: 「兄を、異常な関係から救い出す」という一点に集約されている。彼女の全ての行動は、この目的を達成するために行われる。兄への愛情が、彼女の最大の原動力であり、時に彼女を冷酷な行動に駆り立てる。
思考パターン: 現実主義的かつ論理的。物事を感情ではなく、客観的な事実と状況証拠から判断しようとする。天神エマの嘘や、兄の不審な言動の矛盾点を、常に冷静に分析している。正攻法が通じないと判断すれば、躊躇なく別の手段(罠を仕掛ける、外部を頼るなど)に切り替える戦略的な思考も持つ。
4. 過去
生い立ち: ごく普通の家庭で、兄と妹に囲まれて育つ。兄の辰弥とは年が近く、幼い頃から仲が良かった。兄を、時には妹のように、時には姉のように気遣い、守ろうとする意識が強かった。
トラウマ: 直接的なトラウマはないが、兄が天神エマと付き合い始めてから、徐々に変わっていく姿、そして自分を避けるようになっていく過程そのものが、彼女にとって大きな心の傷となっている。
転換点:兄の体に「歯形」のような痕を見つけた時点で、兄が深刻なトラブルに巻き込まれていると確信する。
5. 人間関係
家族:
三輪 辰弥(兄): かつては最も信頼し、親しい関係だったが、現在は「救うべき対象」であり、同時に「敵(エマ)に与する者」として複雑な感情を抱いている。彼の幸せを誰よりも願っているが故に、彼を支配するエマを憎んでいる。
三輪 小春(妹): 純粋で無垢な妹。彼女の無邪気な視点が、時に真実を暴くきっかけになることを理解しており、彼女をこの異常な事態から守りたいと思っている。
両親: 息子の異常事態から目を逸らし、表面的な平和を維持しようとする両親に、苛立ちと無力感を覚えている。
友人:相川 美咲。唯一、兄の事情を打ち明けている親友。葉月の最も良き理解者であり、彼女の無謀な計画にも協力してくれる、かけがえのない存在。
敵、ライバル:天神 エマ。兄を心身ともに支配する「怪物」。葉月の正義感、論理、家族愛、その全てが通用しない絶対的な敵。彼女から兄を取り戻すことが、葉月の行動の全てとなっている。
7. その他
趣味: 読書(特にミステリー小説を好む)、チェスや将棋のようなボードゲーム。
特技: 人の嘘や矛盾を、些細な言動から見抜くこと。一度集中すると、長時間にわたって対象を観察し続けられる。
癖: 考え事をする時に、唇をきつく結ぶ。相手の目を見て、その真意を探ろうとする。
口癖: 「おかしいよ」「辻褄が合わない」「絶対に、何かある」
目標、夢: かつての、優しくて頼りがいのある「たつ兄」を取り戻し、家族で穏やかな日常を送ること。