第21話 最終章 後編 シンとミサキ

📖『黒き封印』最終章(後編)




Scene 79 活月見の役目


とある丘の上。

崩れ落ちた祠を遠くに望みながら、活月見はひとり静かに立っていた。

光の陣が消えた跡には、淡い風だけが残っている。


活月見

「……とりあえずは片付いたか」


呟く声は、どこか安堵と寂寥を含んでいた。

だが、すぐに口元に苦笑を浮かべる。


「――あの二人は、まだまだこれから新たなる試練に立ち向かわないといけないだろうねぇ」


空を渡る風が、少し灰色がかった髪をやさしく撫でていく。

その風の向こうに、光を取り戻したゼファーリアの街並みが微かに見えた。


活月見

「黒魔術が完全に消えたわけじゃないからねぇ……」

「やれやれ、まだお守りをしてやらんといかんねぇ」


彼女はゆっくりと杖を掲げ、消えかけた光の粒をひとつ指先で掬う。

それはまるで、かつての戦友たちの魂を撫でるように――。



Scene 80 シンとミサキ


とある丘の上、夕暮れ。

シンとミサキが並んで座り、ゼファーリアの街を見下ろしている。

街は復興に向けて、かつての活気を取り戻しつつあるようだ。


シン

「終わったな」


ミサキ

「うん、色々あったね」


シン

「ああ……」


ミサキ

「ゼファーリアはこれから復興に向けて大変そう……だけど、みんな少し楽しそう」


シン

「ああ、そうだな……」


少しの沈黙が流れ、ミサキが話し始める。


ミサキ

「そうだ!ねぇ、聞いた? 新しい王様、ガロウなんだって!!」


シン

「はは、似合わないな」


ミサキ

「ねー、でも相当ごねたらしいよ、で、渋々やる事になったみたい。

 活月見さんに“観念しろ!”って言われたみたいよ」


シン

「はは、目に浮かぶな、活月見にはガロウも頭が上がらないからな」


ミサキ

「しばらくは安静みたいだけど、バークレーさんも命に別状はないみたい。

 シュナイダーさんが言ってた」


シン

「……そうか……」

少しだけ、表情が曇るシン


ミサキ

「……シン? 何か引っかかるの?」


シン

「……ノネムの最後の言葉……」


ミサキ

「ああ…うん……」


ノネムの声が、脳裏によみがえる。


ノネム

「……我が消えても、人間がいる限り、闇が消えることはないのだ‼️」


シン

「俺は、これからどうすれば……」


ミサキ

「――俺達は!!」


シン

「あっ!」


ミサキ

「シン、あたしだっているんだからね!

 またミザリーになるわよ💜」


シン

「それはちょっと遠慮したいな…」


ミサキ

「でしょ? だから、あたし達二人で、ノネムがまた現れないようにしなきゃ」


シン

「ああ、そうだな」


ミサキ

「それに、何かの時はさ……」


シン

「ああ、俺がミサキを守る!」


ミサキ

「……うん、もう離さないで……」


夕暮れの丘に伸びる二人の影。

その影がゆっくりと近づき、口づけを交わす。


その傍らには、二輪の花が心地よい風に吹かれて揺れていた。



二人を照らす光が、ゆっくりと夜へと溶けていく。

だがその空の下、誰もが確かに感じていた。


――新しい時代が、今ここから始まるのだと。


―黒き封印  完―




※本作はAIアシスタントの助言を受けつつ、作者自身の手で執筆しています。(世界観・物語は全て作者オリジナルです)

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黒き封印 改訂版 真翔志(マトシ) @matoshi007

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