もみじマークのシンクロ

乾 未知(いぬい みち)

第1話

シンクロニシティ? 駐車場での出来事


ある日の駐車場でのこと。


通路を挟んで、もみじマークをつけた車が二台、

お尻合わせに並んで停まっていました。


運転手がそれぞれの車に乗り込むタイミングはバラバラだったのですが、


信じられない光景が目の前で繰り広げられました。


1.エンジンをかける

2.ギアをバックに入れる

3.車が同時に後退し始める


この一連の動作が、まるで示し合わせたように

完璧に一致(シンクロ)したのです。


そして、通路の真ん中で――。


あっ、と思った瞬間、二台の車は同じスペースを目指し…


結果は当然、ガッシャーン!


幸い、接触程度の軽微な事故で済み、大事には至りませんでした。


しかし、そのすべてが「止める間もない」一瞬の出来事だったことが、


なんとも不思議でなりません。


ふと、考えました。


もし、お互いの運転手がどちらか違う年代だったら、

きっと起こらなかったであろうこの事故。


やはり、同じ生活リズムや運転感覚を持つ者同士だからこそ、


まさに「起こるべくして起こった」出来事だったのでしょうか?


「日常生活の哲学」――なんて、大げさですよね(笑)。



△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲△▲


感想お願いします

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

もみじマークのシンクロ 乾 未知(いぬい みち) @former-inui0022

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ