束縛なき自由

第7話:真の平等

性同一性障害者、同性婚カップル、障がい者は、いずれも日本社会の「マイノリティ」として不平等に置かれている。ＧＩＤについては診断基準の強化と偏見解消、同性婚については異性婚支援との両立、障がい者については個人意識の向上が、それぞれの解決策である。これらは一見別個の問題に見えるが、共通するのは制度と意識の両面からのアプローチが必要である点だ。憲法が掲げる平等と自由は、単なる法文ではなく、国民一人ひとりが体現する生き方である。政府は法改正と啓発を進め、市民は互いの違いを尊重する姿勢を育むべきだ。性自認、性的指向、障がいの有無を超えて、すべての人が「自分らしく生きる」権利を保障する社会、それこそが、日本が目指すべき平等と自由の姿である。

　結論として、この国における平等と自由は、辞書の定義や憲法の条文通りには機能していない。性同一性障害、同性婚、障がい者の事例は、それを如実に示す。偏りなく等しく、束縛なく行動できる社会を目指すなら、制度と意識の両面で改革を進めるしかない。憲法は生き物だ。国民一人ひとりがその精神を体現し、マイノリティの声を聞き、行動する時、真の平等と自由が訪れるだろう。