概要
世界を救ったその種子は、希望か、それとも許されざる罪か
軌道戦争後の荒廃した地球。シンガポール沖のメガフロートで暮らす少年レオは、味も希望も失った日々を送っていた。ある日、軌道エレベーターのダクト清掃中に迷い込んだ地下で、彼は「生きている味」を持つ赤い実と、植物を育てる謎の女性メイに出会う。
彼女の正体は、地球に残された命を守るため、密かに種子を育てる植物学者だった。スペースコロニーへ移住できる者と、地球に取り残される者。格差と汚染が進む世界で、メイは「希望の種子」を軌道エレベーターから世界中にばらまこうとする。
それは英雄的行為か、許されざる罪か――。
少年と少女が選んだ「希望」の行方を描く、終末と再生のSF叙事詩。
彼女の正体は、地球に残された命を守るため、密かに種子を育てる植物学者だった。スペースコロニーへ移住できる者と、地球に取り残される者。格差と汚染が進む世界で、メイは「希望の種子」を軌道エレベーターから世界中にばらまこうとする。
それは英雄的行為か、許されざる罪か――。
少年と少女が選んだ「希望」の行方を描く、終末と再生のSF叙事詩。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!生きているものに触れてしまった後には、もう元には戻れない
舞台は荒廃した近未来ですが、この物語がまず印象に残すのは、とても小さなきっかけです。
主人公が感じ取る、これまで知らなかった匂いや味。その違和感が、閉じていた世界にひびを入れていきます。
登場人物たちは特別な存在ではありません。与えられた環境の中で生きてきた少年が、偶然の出会いを通して、「知ってしまったもの」をどう受け止めるのかが描かれます。その迷い方が現実的で、読んでいて無理がありません。
大きな理想や派手な言葉は出てきませんが、「生きているものに触れてしまった後には、もう元には戻れない」という感覚が静かに伝わってきます。
終末的な世界観の中で、希望がどういう形で芽を出すのかを描いた作…続きを読む