第2話告白ってする側もされる側も緊張するものだと思ってたけど

夕暮れ時の橙色の空が、告白相手を待つ俺を後押ししてくれるかのような、そんなふうに眩しく照りつける。そんな中、告白して付き合ってその後を頭の中で自分の都合の良いふうに想像しながら、待つ時間をただひたすらに楽しんでいた。


「んっ?来たか?」


屋上のドアが開き、現れたのは白咲小花本人か?髪型や身長等は、小花にしか見えないけど、小花のような明るい感じでは無いと感じ取れた。容姿は本人でも、なんか雰囲気は違うような気がするが、まあ違ったら謝って、後日、小花と俺の都合が良い時間を合わせ、再度告白を受けてもらえば良いという考え。だがその考えはすぐに甘いと思い知らされた。


「白咲小花さん!俺はずっと好きだったんだ!小花の事が、入学式で初めて会ってからずっと好きだった。だからもしよければ俺と付き合ってほしい」


「うん、良いよ!後ね?私は妹の白咲しらさき氷花ひょうかなんだけど?それは姉の小花じゃなくて私への告白って事だよね~?」


「ええとそれはどういう?」


「天知陽介君が私の机の中にラブレター入れたんだよね?それで人違いだからって、告白をなしにするとかそういうの許せないかな。後、授業中にお姉ちゃんの席を確認してたみたいだけど、あれは実は私なんだよ?お姉ちゃんと髪型とか同じだし、気づかなかったの?」


小花と同じ容姿の他人というか好きな人の妹の机にラブレターを入れてしまったけど、でも告白されたのは妹の方で、人違いだからって告白をなかったことにするのは駄目だと言う事。


「分かった。付き合えば良いんだろ?。ツンデレならどんとこい!」


「何を言ってるの?私ヤンデレだよ?貴方の事を好きになる代わりに、私だけを愛してね?浮気した挙句に、他の女と逃げたりしたら、私が味わった苦しみと同等、いやそれ以上の苦しみを与えるから覚悟してね?陽介君♪」


白咲小花の妹の白咲氷花というヤンデレ女子と手違いで、付き合うことになったけど、ヤンデレという愛が重たい女の子も可愛いので、拒否権はないと言うか、拒否したら、何をされるか分からないのでそのまま付き合う事になったのだった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ツンデレな姉に告白したと思っていたけど、実は姉に容姿が瓜二つの妹で、ヤンデレでした! ヤンデレ愛好家 @Tutiya0525

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ