SFの舞台なのに、なぜか懐かしい。クロスゲート展望台に立つ彼女の目を通して見えるのは、失われた時間と、それでも続く“待ち”の美しさ。言葉の一つひとつに、「月の清掃隊」企画主としてのたねありけさんらしい静かな情熱と構築の繊細さ が宿っています。難解でも派手でもなく、ただ“誰かを想い続ける”という感情をSFという広い空にそっと浮かべたような物語。「月が綺麗ですね」が、胸に残ります。
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