縁も縁もない、全くの他人の二人の逃避行の先は……

過労により心臓発作で倒れた笹山を助けたのは、任務遂行中の殺し屋だったーー!?

普通ならここからハードボイルドな展開になるかと思いきや、理由なく、けれどきっと必然的に始まった奇妙な逃避行。
逃避行であるはずなのにゆっくりと流れる時間、食欲と記憶をくすぐる食事、田舎の風景。

二人が行き着いた先で見つけたものは一体何だったのか。

星のようにさやかに光る世界一優しい逃亡劇。

殺し屋が覗いたスコープの先に見えたものは。

読み終わった後に広がる胸の温かさを、是非貴方も体験してみて下さい。