魔人の衛兵　～皆を守る為に魔獣と化した衛兵、次は人間に狙われる～

異世界の王都で、ただの衛兵として働くアデル。
今日もチート能力を振りかざす転生者たちの騒ぎを片づけ、街のあちこちを走り回っていた。

そんなある日、王都に魔獣の大軍が押し寄せる。

凄まじい数の魔獣の群れ。
チート能力を持つ冒険者たちですら敵わない、巨大な魔獣。

人々を守るため、アデルは命を賭して魔獣の力を取り込み、異形の『魔人』と化してしまった。

魔人アデルは街を救ったが――
人々は彼を恐れ、仲間は剣を抜き、化け物として鎖に繋いだ。

それでも、アデルを信じる者がいた。

魔人を恐れない少女。
王族の身分を捨てた王子。
秩序を疑う騎士。

次々と街を襲う巨大な魔獣。
魔人を討とうとする騎士団。
それでも人々を救おうとする――魔人となった衛兵の物語。

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※『小説家になろう』でも掲載しています。