杖に焦点を絞った浪漫のある魔術のシステムと、挫折を知った青年と何事にも情熱を向けられない少女の師弟関係が生む健気な人間ドラマには、ファンタジーな世界の住人として味わえる高揚感とリアルな世界の読者として共感できる感動をいっぺんに得ることができる。
少女は魔術を学び、進むための情熱を手に入れる。
青年は魔術を教え、戻るための理由を手に入れる。
「特別」という言葉が彼女たちの行く末を拒む障壁にはならないことを「魔術」という存在は肯定してくれるのだろうか。
否、「特別」という言葉がどっかで的はずれだということを私たちは知っているのだから、彼女たちの歩む道を信じ応援することができるのだ。
実直で心温まるマジックファンタジーは今、あなたの手元にあかりを灯す。
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