離れられない運命だった
- ★★★ Excellent!!!
端麗な文章で淡々と描かれているのが、ゾクゾクとする恐怖を引き寄せていると感じました。
咲希と綾は動と静とも言える真逆の性格だ。
女子高に伝わる“千影様”ごっこをしようと咲希に誘われた綾。
千影様は特に悪い事はしないはずなのに、咲希の身に何が起きたのか。
親に決められたレールを歩くしかない咲希が自ら消えてしまったのか。
想像が広がる形で終わっているのはモヤモヤするけど、これ以外の終わり方はないのではないかとか考えます。
美しい文体も相俟って、怖さを演出している良き作品だと思いました。おススメです!