離れられない運命だった

端麗な文章で淡々と描かれているのが、ゾクゾクとする恐怖を引き寄せていると感じました。

咲希と綾は動と静とも言える真逆の性格だ。
女子高に伝わる“千影様”ごっこをしようと咲希に誘われた綾。

千影様は特に悪い事はしないはずなのに、咲希の身に何が起きたのか。
親に決められたレールを歩くしかない咲希が自ら消えてしまったのか。

想像が広がる形で終わっているのはモヤモヤするけど、これ以外の終わり方はないのではないかとか考えます。

美しい文体も相俟って、怖さを演出している良き作品だと思いました。おススメです!

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