作者の詩にはいつも魂を向き合う、剥き出しの声があります。遠くに歩いていく喜びも、置いていくことのさびしさも、隣に。痛みや苦しみもまた。今作はさびしさに寄り添った詩に思えます。生まれ出るときの声に、意味を見出す人は少ないけれど。そこで叫んだということを忘れなかった人がいます。
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