概要
10万トンの銀塊と釣り合うものを、満月までに差し出せ
王にも勝る資産家バルタサル。
廃れた礼拝堂で見つけた古い天秤を火に投げ捨てた夜、名を失った女神が現れた。
「次の満月までに、10万トンの銀と釣り合うものを天秤に乗せなさい。さもなければ、――お前の命を」
彼は事業も財産も売り払い、大陸中の銀をかき集める。
銀の相場は暴騰し、市場は混乱、手形も信頼を失い、名声も地に落ちる。
残るのは一人娘と、月光に輝く天秤だけ。
――価値は何で量られるのか。
銀か、命か、それとも――。
神話と経済で描く、贖罪の寓話。
廃れた礼拝堂で見つけた古い天秤を火に投げ捨てた夜、名を失った女神が現れた。
「次の満月までに、10万トンの銀と釣り合うものを天秤に乗せなさい。さもなければ、――お前の命を」
彼は事業も財産も売り払い、大陸中の銀をかき集める。
銀の相場は暴騰し、市場は混乱、手形も信頼を失い、名声も地に落ちる。
残るのは一人娘と、月光に輝く天秤だけ。
――価値は何で量られるのか。
銀か、命か、それとも――。
神話と経済で描く、贖罪の寓話。