概要
終業の知らせ? いや、それは残業のお知らせだ。
俺は冒険者じゃない。ギルドの調査員だ。
……で、地味そうって思ったろ? 正解だ。地味だし、割に合わないし、胃に悪い。
回ってくるのは、誰もやりたがらない面倒事ばかり。
「家畜が消えた? 見てこい」
「倉庫が臭う? 嗅いでこい」
「青白い光? 突っ込んでみろ」
――いや、それ冒険者の仕事だろ? 俺は犬じゃねぇぞ。
派手な無双もなけりゃ、ざまぁもない。
あるのは聞き込みと地味な調査、徹夜の書類仕事、あと胃薬。
……ほんと、胃薬だけは切らしちゃいけない。
なのに事件の裏に「何か」があると分かっちまえば、結局首を突っ込む羽目になる。
魔物より厄介なのは、人間の欲と秘密だ。
冒険者より働いてんじゃねぇか? こっちが聞きたい。
泣けるか笑えるかは知らんが――ま、付き合ってくれ。
※この作品
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