夜を泳ぐ

緋櫻

夜を泳ぐ



現のつを一つ抜かして

暗い海で独り船を漕ぐ

波間に覗く人の顔

燃える瞳から目を逸らした


彷徨う視線の先で

ふと見つけた面影に

触発された情動を

酷く恥しいと思った


消えぬ月明りを

煩わしく思いながら

未だ目蓋は閉じぬまま


二つ並んだ夢と共に

強く戒める

忘れずに、忘れろ


夜明けは遠く

或いは今直ぐ


今はただ微睡むのみ

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夜を泳ぐ 緋櫻 @NCUbungei

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