緋櫻

舞台は名誉革命後のイギリス・イングランド。 幼くして両親を失った兄妹トムとオリヴィアは、遺された広い庭で花を育て、売ることで生計を立てていた。 風に散りゆく花を眺め、トムは願う。…

作：如月凛太郎

海に浮かぶ小舟に揚げられた日の丸の扇。もし、あの金色の的を射抜かんとする者が海の中から現れたら。彼は、歴史の救世主となり得るのか。 作：栃池矢熊

作：ハシバミ.

繰り返す死の運命に抗った、私と、あなたと、だれかの記憶の物語。 作：立花莉都

作者:遠吠　負ヶ犬

作者:中野弘貴

消えたかった朝に、泣きたかった夜に、死に損なった純情に、4編の詩を添えて。 作者:綾野こまどり

「あなたの余命はあと残り百歩です」 そう診断された少年の、苦悩と選択の物語（大嘘）。 作者：羊然歌

大津屋に奉仕することになった弥助は、主人平蔵の一人娘「おはな」と惹かれ合っていく。可憐な二人の運命を疑う者は、一人としてなかった。

ある人がどこかへ向かって進んでいた。そしてその人は、来た道を戻り始めた。その人は戻る中で、何を考えていたのか。

「バイトやめたい」 全てのバ畜に捧ぐ、爽快アクションノベル！

戦中を生き抜いた老婦人・ハナは、夫と40年ぶりの再開を果たす。

凡将とは、徳川二代将軍秀忠のことである。 関ヶ原の合戦にて後世までの汚名を被った秀忠を、家臣達、父、そして彼自身の目線で書いた短編小説。

そうやってまた嘘をつく。 そんな自分に向けた詩です。

昔々のお話。力こそ全てのとある国に、一人の少女がおりました。 【御伽話リメイク：シンデレラ】

【御伽話リメイク：人魚姫】

手紙が届いた。 永劫を生きる英雄からの手紙。 あいつからの、最後の手紙。 【御伽話リメイク：桃太郎＆浦島太郎】

嘘つきと呼ばれた人形は大人になり、小さな森で玩具屋を営んでいた。ある夜、彼の店に泥棒が現れて…。 【御伽話リメイク：ピノキオ】

山姥だって、元は人間だった。心優しい老婆だったのに、ある日突然恐ろしい山姥になってしまった。どうして老婆は山姥になったのか。そして山姥になった老婆は、三枚のお札を前にして、何を思…

「この辺りじゃ、人魚が出るらしい」 莫大な借金を抱え、蟹漁船で働くおっさん。 人魚を売れば、その借金を返済できるらしいが…… 【御伽話リメイク：人魚姫】

誰しも、夢を見ることはあるだろう。 けれど、いつまでも夢を覚えていることは、きっとないはずだ。 そんな世界で、ある男は見た夢をつづる。 これは、彼の見た十夜の夢。 次々に繰り広げ…

ある拘置所に死刑囚がいた。 その死刑囚は多すぎる殺人で、裁判で起訴されていたのであった。

一話約四百字で呟かれる物語。 計五話のオムニバス形式の小説です。

20歳の誕生日を迎えたある男子大学生の元に、友人がお祝いパーティーに誘ってきた。初めてのパーティーで、思う存分食ったり飲んだり踊ったりした「パーティーの主役」。しかしそれは、彼が…

中世ヨーロッパで繰り広げられた、合理的で非合理な決闘裁判。その渦中で抗い、もがき、必死に生きた二人の話。

自殺を考えていた男が死ぬ前最後に行った場所で出会ったのは、幼き彼にとっての唯一の光であった老婆だった。思いがけない再会を果たした老婆と幸せなひと時を過ごした男が最後に下した決断と…

　ドイツの街、マインツ。そこには、一人の青年がいた。淡い金色の髪に碧い目を持った青年だ。彼は、自らを「マイン」と名乗った。 　日本人女性、清水 花。彼女は、今年も彼に会うために…

俺の頭が痛いのはなぜか。何が俺の頭を痛めているのか。そもそも頭痛とは何か。それを考えるのは、痛くて仕方のない俺の頭。

男は画家だった。 若くして天才と呼ばれ、数々の絵を残している画家だった。 それと同時に、彼は負け犬の画家でもあった。 あの時の情景に、何もかもを置いてきてしまった、ただの負け犬だ…

負けることは美しく、美しく負けることは負ヶ犬への第一歩である。

昼の町には、色がついている。 夜になると、色は消えていく。 そして、今日も町は夜を迎える。 残された猫は、独り、天に届く塔を眺めていた。

高校三年生の男子の元にある日突然届いた、知らない人からのLINE。そこには彼女の浮気を知らせる内容が書かれてあった。浮気の証拠もあり、彼にとっては彼女と別れることが既定路線となっ…