昭和の〇原軍団総登場! もちろん主役は「なんじゃこりゃあ」のあの人!
- ★★★ Excellent!!!
縞間かおるさんの描く、昭和刑事ドラマです。すごい力作です。縞間さん、こんなの書けるんですねえ。普段の作品とのギャップにびっくりです。
ストーリーは、令和の現代に新宿の高層ビルに勤務する由美が、通勤途中に事故に遭い、1973年の新宿警察に転生。グラサンと長髪、長身のあのデカ「チノパン」として生まれ変わります。そう、ドラマ、大腸にほえろ! じゃなかった、太陽にほえろ! の世界です。キャストも総登場。タニさん(山さん)、ムリさん(ゴリさん?)、プリンス(殿下?)、渡さん(これは軍団長か? そのまんまだが。。)。
そして、チノパンは、美女ケイコさんの絡んだ、竜神会と十川組の抗争事件に巻き込まれていきます。謎解きはとても本格的です。首相官邸や某大国の秘密まで巻き込んだ壮大なトリックが最後に明かされます。読み応えがあります。
てか、これ、異世界転生する意味あんのかしら? そもそも帰ってこようと思ってないしw という気がしないでもないですが、令和と昭和のギャップに戸惑うチノパンの反応が楽しいですから、そこに意義があると言えるでしょう。十円玉山ほど積んで公衆電話かけたりw
登場人物が多いうえ、トリックはかなり複雑ですから、一気読みできるときに、1時間くらいかけて読むのがお勧めです。刑事ものがお好きな方は是非どうぞ!