大丈夫! 何度だって仲良くなるさ!
- ★★★ Excellent!!!
志草ねなさんの最新作です。異世界ファンタジーですが、ファンタジー色は薄目、ついてにBL色も薄いです。が、これいい、評判になるのが分かります。
よく異世界ファンタジーで、長命のエルフが若いままなのに、愛したヒューマンが齢を取って死んでいくという、悲恋の物語がありますよね。
本作は、その逆、魔法使いのアリケは若々しいのに頭だけ老いていき、愛した人を忘れていくのが物悲しいです。
「迷惑なもんか! 切ないだけだよ」っていう、ケサカートの心の叫びが読者の胸を打ちます。
でも、それは自然の摂理。忘れたっていいんです。アリケの最後のセリフ、「何度だって、また仲良しになるから!」に、ほんの少しですが救いがあってよかったです。
これはよい。お勧めです。