波郷 紬 (なみさと つむぎ)
「これが唯一の、私の誕生日…。
はい、おしまいね」
えー、やだぁ。なんで。ねぇ、なんで。
「おしまいです。
もっと勉強ができるなら良いですよ。
でも、できないでしょう?
そして朝起きるのも遅い。そうでしょ?」
うぅ…!紬さんのばか。紬さんきらーい。
「はいはい」
この子と住むようになって丁度1年が経つ。
末だに「お母さん」とは呼んでくれないが、
だいぶ懐いてくれている。「ホラおやすみ」あの時、この子…かやでは、
ご飯をまともに食べていなかった。
お腹が空いて泣いていたところを、
私が助けてあげたのだ。
当時私は十九歳だったから、
必死で子育てを勉強した。
ニュースでは
「雨宮サクラちゃん行方不明事件から十年」
の話題ばかりで、街は人でいっぱいだった。
ふと、ある看板を見つけた。
『猫を探しています』
あの子のいる森 逢坂らと @anizyatosakko
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。あの子のいる森の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます