ルールは守るべき

はづき

ルールは守るべき

 私は某スーパー内にある薬局で、薬の資格者『登録販売者』として働いています。以前のエッセイ『風邪というもの』にて実情と本音が入り交じったお話を書かせていただきましたが風邪薬の販売に関し不快に感じた、先日の出来事をお話します。


 その日は薬局係の先輩が有給消化で休みでした。昼休みの間だけ、どうしても薬局エリアを不在にするしかなく、レジ操作できる他の係の方に会計のみお願いし、問い合わせがあれば呼んでもらう形にしていました。


 風邪薬や鼻炎薬など、市販薬の中には個数制限・都度資格者より販売時の確認があります。私が昼休みで薬局エリア不在の中風邪薬を買いに来たお客さんが。


  会計のために他の係の方が到着した時点で遅いと文句……。その方が『資格者からの確認が必要』の旨を伝えると。


「貴方じゃできないの?」


と更なる文句……。


 ご飯を食べ終え、トイレに行こうとした時点で呼ばれた私はレジへ向かい、風邪薬購入の際の確認事項を尋ねようとします。『前回の購入がいつか』そんな単純な質問だけなのに……


「さっさとやって、来るの遅い」


とまた文句……。これで私がトイレ中に呼ばれていたらめちゃくちゃ怒られていた案件では……。じゃあ、休憩やトイレに行っちゃいけないんですか? と反論したい。


 帰宅後、母に話しました。普段仕事の愚痴をかわしてくる母でさえもそのお客さんの言動を批判。


「それはお客さんが悪い。そういったルールがあるのに無視するのは、いくらなんでもわがまますぎる」


 その前にも、風邪薬の販売に関し不快な思いをした出来事がありました。同じ登録販売者でも研修中の方がおり、研修中の方の単独での販売はNGというルールで、休憩中に来た場合は私のような1人前の者からの確認が必要で呼ばないといけません。という訳で私は昼休みに呼ばれます。


「聞かれるようなことはしてない! 他の所で買うわ!」


『前回の購入がいつか』という単純な質問だけなのに何故、そんな態度を取らないといけないんですかね?


……個数制限や資格者の確認が必要な背景に関し、理解が行き届かないのが現状。職場で決めたのではなく、法律としてなんです。


 とりあえず、ルールは守ってほしい。薬関係は法律に基づいていますが、各企業でそれぞれにルールがあります。それを無視して従業員に八つ当たりをするのは間違っています。従業員が疲弊するだけです。スーパー勤務歴11年の者が、今この場で伝えたいことです。

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