ガラクタ人生

とれたネジ

時折怖さで起き上がる時がある。息が荒くなり、涙が出そうになる。

原因は、自身の存在が消える事を恐れているからだ。

死が怖いわけではない。いや、本当は怖いのかもしれない。

ただ、何より恐れているのは自我が消えることだ。死んだら意志は消えるのだろうか。私という存在はどうなるのか。私という存在が魂となり天国や地獄、はたまた別のどこかに行くのだろうか。怖さで身がすくむ。身体が凍りつく。

この恐怖は歳をとれば消えるのであろうか。そんなことばかり考えてしまう。

生まれてくることに意味はあるのだろうか？

意志を繋ぐ。後世に子孫や家を繋げることであろうか？

私は思う。いつか必ず人類は地球は消える。どれだけ延びようと必ず。

そうしたらその意志も子孫も何の価値もなくなる。怖い。私は震えてしまう。

でも、みんなそんな事わかってる。そんな悩みを言われた事がない。病んでるように思われてしまう。みんなが普通で、私の頭のネジがどこかとれてしまっているのだろうか。私はどこにネジを置いてきたのか急いで探しに行こうと思う。