菜の花畑
桜川 椿月 (おうせん つばき)
菜の花畑
刻一刻と 時はせまる
出会いから別れまでの日々が 鮮やかに蘇る
刻一刻と よせてはかえす波のように
伸ばした指先に あなたの微笑み いくたび夢にみただろうか
刻一刻と 月日は流れる
また春がきて 花のような君
再び会えるだろうか 菜の花に降りそそぐ光の中で
〔詩について〕
妻に先立たれ、深い悲しみのなか妻のことを思う詩。昔初めてのデートで行ったところがこの菜の花畑だった。そして、妻が亡くなる前に行ったところも同じくこの場所だった。妻が亡くなった後、夫は一人でここにきて、これまでの思い出を目を閉じて思い返す。その時夫は自分の寿命が尽きるまで、これから春が来るたびにまた何年もここに通おうと決めたのだった。
菜の花畑 桜川 椿月 (おうせん つばき) @OusenTubaki
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