彼女の死の真相に迫れ
- ★★★ Excellent!!!
「キリスト教徒にとって自殺は罪である」という教えに着目したのは、目の付け所が良いな、と思いました。
これにより、部外者には感じ取ることができない、彼女の死の不審な点が浮き彫りとなり、それに沿ったシナリオ展開が行えるためです。
また、主人公の抱えているトラウマ描写や、病弱ながらも明るく振舞う相方キャラの造詣が非常に良く、登場人物たちに深みを感じさせるのも良い点です。
お話のギアが上がって本題に入る始めるまでが少々長いので、じっくり腰を据えて読むことができる人向けです。
また、1話あたりの文字数もかなり多い部類ですので、結構読む人を選びそうです。
とはいえ、現代ドラマというジャンルを好んで読むような人には、さほど気にするような要素ではないかもしれませんね。
じっくりと作品を楽しみたい方、是非とも本作をお読みください。