私の中学校

チョコしぐれ

 

私の過ごした中学校は不気味なルールがありました。


『変な音が聞こえたら喋らないこと』です。


最初はみんな変なルールだなぁ。程度の反応でした。


そんなある日、授業中に例の変な音が聞こえてきました。


みんな「この音か。」そう思い喋らずに授業を受けていました。


その時に聞こえていた音は、先生が黒板に板書している音と、生徒のノートに文字を書いている音だけでした。


普段経験しない状況に少し興奮していたのを覚えています。


少しするとだんだん音が大きくなってきて、音源が見えてきました。


その姿は本当に恐ろしいものでした。生きているのはわかっているのにどの生物にも当てはまらない容姿をしていました


クラスメートはその姿を見て、びっくりし声を出しそうになっていました。

中には吐きそうにしている人や泣きそうな人も。


みんなその時に悟ったんです。これ、声出したら殺されるって。


話は変わりますが、私のクラスにはAちゃんっていう子が居たんです。


その子はすごくやんちゃで、いわゆる「問題児」に当てはまるような子でした。


人のものを隠したり壊したり盗んだり、聞いた話によると万引きまでしていたらしいです。


Aちゃんの隣の席は、Bちゃんという私の親友が座っていました。


そのあと、一週間くらいの頻度でその化け物は姿を現しました。


その中でわかったことは、その化け物は人の声以外には反応しないこと、目が見えていないことの2つです。


みんなもうその出来事に慣れてしまい、何も思わないようになっていました。


そんな中、事件が起こりました。


問題児のAちゃんが、例の化け物が出てきたときにBちゃんをくすぐり声を出そうとさせたのです。


Bちゃんは途中までは耐えていましたが「ぷっ」と声を出してしまいました。


声を聞いた瞬間化け物はBちゃんの方に近寄り10分ほど立っていました。


ですがなにもせず教室を出ていきました。


実は、Bちゃんはくすぐられるのがすごく苦手で、そのことはすごく有名でした。


Aちゃん曰く遊び心だ。と言っていましたが校長室で担任、学級主任、教頭、校長、そして双方の親が収集されるほどの大騒動になりました。


その後クラス替えが行われ、AちゃんとBちゃんは別のクラスにされました。


運が悪いことに私はまたAちゃんと同じクラスになり、しかも席が隣でした。


ですが、そのあとは何事もなく時間が過ぎていき、三学期の進級間近になりました。


その時にまた化け物が現れました。


みんなはもう慣れていて、すぐに沈黙しましたがAちゃんはつまらなそうにしていました。


ある日また事件がおこりました。


今度はAちゃんが私をくすぐったのです。


わたしもくすぐりが弱い方で、そのことを知っていたのかなかなか止まりませんでした。


幸い声は出しませんでしたが先生に大激怒されていました。


ですがそのまたすぐ、くすぐろうとしてきました。


その時の私は絶望した顔をしていたと思います。


その顔を見たAちゃんは数秒動きを止めすぐに「ぷっぷぷ」と笑い始めました。


その時はまだ化け物は居なかったんですが、すぐにAちゃんが大声で笑い始め、化け物が来てしまいました。


みんな怯えた顔をしていました。みんなすぐには動けず、Aちゃんと化け物の距離が縮まっていきました。


Aちゃんは笑っていましたが目には涙が浮かんでいました。


Aちゃんは後退りしていましたがすぐに化け物に距離を詰められ、


...首を切られました。


でも数センチだけです。


しかし多分それは江戸の処刑方法で打首に使われた方法です。


首を数センチだけ切る。すると人は息ができなくなり、激痛が走り、意識が朦朧とします。ですがすぐには死ねないんだそうです。


Aちゃんは悲鳴を上げ、もがいていました。


ですがみんな誰も助けられませんでした。


まだ化け物がいたからです。


その後は何もなく、日が過ぎ卒業しました。


Aちゃんは残念ながら死んでしまいましたが。


今はもうない廃校でのお話です。


今でもその化け物が何だったのわかっていません




当番組に寄せられた女子高生〇〇さんの体験談。














「化け物に関する情報が少なく、信憑性に欠けるため却下。至急別の話に切り替えお願いします。」

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私の中学校 チョコしぐれ @sigure_01

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