王女の秘めごと

付録

設定・プロット（ネタバレ含む）

執筆前に書いた提出用プロットで、ブログに掲載しているのと同じものです。

ネタバレも含みますのでご注意ください。

執筆前なので実際の本編とは大きく異なる点が多々あります。

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＊概要・設定等

【概要】

真面目堅物地味青年（ヒーローその１・ギデオン）×小悪魔系王女（ヒロイン・アレクシア）×年下美少年（ヒーローその2・サリム）

　王位を巡る王子、王女の選挙戦の中での三角関係。王宮昼ドラ的な。

　ギデオンはアレクシアを嫁に貰いたいので、選挙に勝たせたくない。

　サリムは次期国王の父になりたいので、アレクシアに選挙に勝たせたい。

　アレクシアは伯父や母の示す結果が出るように行動しているだけで、王位に執着はない。

【舞台等】

メデリック王国。

王政だが、王位継承順位が王の実子の中から選挙で決まることが最大の特徴。

大陸内では中堅くらいの大きさの国。気候と土地も良すぎることもなければ、悪すぎることもなくこれといって特筆するものもない。

王位継承選挙。

選挙権があるのは貴族の男子のみ。

投票は半年ごとに計四回行われて、途中経過を見ながら各自動く。選挙が始まったきっかけは、王家の縁戚となった有力貴族が権力を数代に渡って独裁し腐敗したため。

王位についたら次の選挙のために伴侶は複数持って、腹違い、女王なら種違いの子供をもつことが義務づけられる。

王女は『金の卵を産む鶏』として、有力貴族に人気。女王の夫は子供ができた後は離縁しなくても他に妻を迎えることが許可される利点もありなのも理由。

初回の結果

一位　次兄　二位ヒロイン　三位　長兄　～　六位　末子

次兄がややリードで、二位から五位までの票差は一桁。

＊キャラクター

【ヒロイン・ヒーロー】

アレクシア(17)　髪：黒　瞳：翡翠　157ｃｍ　一人称：わたくし

容姿端麗。頭脳明晰。外から見れば非の打ち所のない王女様。基本的におっとりふんわりな雰囲気。内面は自己意志が薄い。女王になって何かしたいということもない。

伯父や母に求められる結果が出るように動くだけ。手段や方法は自分で考えるので、そこを評価して票を入れる気になる者もいる。

幼い頃から王位継承選挙に勝つために育てられる。自分にとっての幸せは全て周囲に決められているが、そのことに疑問をもつこともない。特に母親の教えは絶対。

『女であることを最大に利用する』『誰も愛してはいけない。常に他人に与えるのは愛ではなく慈悲であること』のふたつは物心ついた頃から叩き込まれている。

十五ぐらいになると、母の教えに従い、すでに夫候補は数人確保している。彼女にとって夫候補は恋人や愛人でなくて、種馬という認識。また、夫候補にとっての自分も金の卵を産む鶏と分かっている。

ヒーローや義弟に対しては、Sっぽい。特に弟の関係は女王様とペット。

異母兄達とは当然のごとく交流がほとんどない。

唯一、選挙でまず敵になりそうにない、弟のサリム（実際は従兄弟）とは年も近いこともあり子供の頃から親しく、選挙に勝ったら廃嫡して従兄弟同士の関係に戻り夫にして欲しいと持ちかけられ承諾。

ギデオンに対しては気がある素振りは見せるのに誘惑してもなぜか落ちないことや、自分とはまるで違う価値観や幸せのとらえ方に興味を惹かれている。

ギデオン・バルザック（23）　髪：鳶色　瞳：灰色　178ｃｍ　一人称：俺

バルザック侯爵家嫡男。文武両道、真面目で堅物な財務官僚。どちらかというといかつい体格。全体的に地味な雰囲気。質素倹約がモットー。狩りと遠駆けが趣味。

両親は夫婦仲が良く貴族としては珍しいほのぼのとした家庭で育つ。すでに嫁いだ妹がひとり。

自分も将来は両親のような穏やかな家庭を作りたいという夢がある。

アレクシアに一目惚れしてしまうが、自分とまるで違う育ちや価値観に、大きな溝を感じて諦める。が、第二王子に誘われてアレクシア陣営に内偵として潜り込むことに。

関われば関わるほど、アレクシアのことが気にかかって

サリム（16）　髪：金　瞳：青　一人称：僕

母親譲りの美貌を持つ少年。冷静沈着で歳の割には落ち着いている。

実際は現国王の弟の息子（要は甥）だが、現国王がサリムの母に入れ込んで弟が病死すると、そのまま臨月を迎えていたサリム母を妻にする。ふたりの間に実子はできないまま母は死去。

サリム母のたっての願いにより、サリムを実子として扱うことに。

子供の頃から微妙な立場。選挙で勝てる見込みは薄くても、アレクシアの夫になれれば自分の立ち位置がもっともよい形で安定する、ということでアレクシアとは協力関係に。

アレクシアに対して愛着はある。執着しているのは女王の夫という地位なのか、アレクシア自身へかは自分でも判別がついていない。

アレクシアのことは基本的に『姉上』呼び。

【アレクシアの兄達】

次兄　バスティアン　（24）　髪：黒　瞳：黒

有能で野心と人望もある現在最も王位に近い人物。性格は豪放磊落。

母実家。カンデラ侯爵家。

長兄　レナルド（25）　髪：薄茶　目：薄茶

神経質な器用貧乏。全体的に薄い印象。

母実家。ボワスロ伯爵家

他兄がふたり。

【コルベール侯爵家（アレクシア生母の実家）】

セシリア（34）　髪：黒　瞳：青

現国王第五夫人。アレクシア生母。

パトリス（44）　髪：黒　目：灰色

アレクシアの伯父。選挙参謀。

ジゼル（20）　髪：黒　目：薄青

アレクシアの従姉で侍女。既婚。

ランディ（20）　髪：黒　目：薄青

アレクシアの従兄。外事官僚。ジゼルとは双子。

＊ストーリー概要

第一回投票の開票後のアレクシア陣営の夜会で、アレクシアと第二王子陣営の内偵であるギデオンのやりとりから。

ギデオンが第二王子陣営だとアレクシアは分かっている。

自分の陣営に引き入れて夫のひとりにしようとするアレクシアと、ギデオンとの攻防。

ギデオンがアレクシアを好きになれば好きになるほど、票を入れる気がなくなる。

アレクシアはアレクシアで伯父や母にギデオンは第二王子にくれてやれと言われるが、諦めがつかなくなる。

最終的には完全に敵対することが確定。

（ヒーロー視点の割合が多くなる？）