近くにいるからこそ、遠く感じる。

設定が切なく、何が正解で、何をすべきなのか、本当に分からなくなってしまいました。

祠に眠るそれと泰子さん。
近くにいるからこそ、余計にその存在を意識して、手に入らないとわかっているからこそ、余計に遠く感じてしまう。

川端康成の「片腕」のように、恋い焦がれた、狂気に似た信念が、切なくて怖く感じました。

あくまでもお話。
でも、お話だからこその魅力が、この作品にはつまっています。

不思議な物語をありがとうございました。


にぎた