時代背景への深い造詣に裏打ちされた、ビクトリア朝の貴族社会を舞台とした洒脱なロマンスです。
テンポのいい文体、洒落た会話、思わず物語に引き込まれてしまいました。
主人公はやむなくも男装の麗人として過ごす若き準男爵。そして付き従う従者は女性になりたかった劇作家志望の青年。
主人公の社会的地位を狙う親族の影、そして恋の行く末、ドキドキハラハラできますよ!
素敵な物語を見つけられた嬉しさに、レビューしなくてはいられない程でした。
19世紀イギリス、貴族社会、紳士階級、執事、従者、パブリックスクール、男装の麗人……これらのキーワードにピンと来た方は、是非ともご一読を。オススメいたします!