まったりやっております。
異世界に転生・転移する話と書いてしまうとそれまでですが、この話ではそれを往年のファンタジーのような雰囲気で書いています。緻密な世界観をゆるりと楽しみたい作品です。
とても丁寧にゆっくりと進む物語は、紙媒体で読みたいと思わせる。手に取り紙を捲り、ゆっくりと活字を追いたくなった。そして、読破後は書棚におさめて眺めるんだ。想像しただけで、うっとりしてしまう。…続きを読む
記憶を失った少年を通して世界を克明に描き出していくファンタジー。博識でいて経験に乏しく、古めかしい語り口なのにとぼけている、そんな愛嬌のある主人公を暖かく見守りたくなる。 練り込まれた設定と伏線…続きを読む
やはり始めに目に付くのは、作者の繊細な文章力だろう。思わずそういう表現の仕方もあったか、と勉強になる。異世界ものにありがちなアクの強さみたいなものが目立たず、さらさらと流れるように話が読めるので…続きを読む
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