ドロテアがいい子すぎて、読むのが辛い&止められない!!

登場人物がですね、皆さん個性的で魅力的なんですよ。

モブ的八百屋のおばちゃんだって、表情が目に見えるように浮き上がってくる。
何故、年若い娘さんのドロテアにこんなに辛辣なのか。何故、憎まずにはいられないのか。

のっけからドロテアは男の人に逃げられちゃうんです。怒ったっていいのに、彼女は健気に憎しみ蔑みを受け止めています。

いじましくてもどかしい。もっと幸せになったっていいんだよ、もっと自信を持って!と応援してしまううちにどっぷりハマります。

何故なのか、どうしてなのか、何の因果なのかが肝になってきます。
ウルバーノさんが野性的紳士なのがマタコレいじましいんだな。早く、くっついちゃえよーぅ!って思うんだけどそうは行かないのが、いいのよ。

友人にしても、樵さんにしても、おじいちゃん、お父さん、一癖二癖あって魅力的。

そして大きな策略を張り巡らすあの方が、実は一番いじましいのかなって、読後なんとも言えない気持ちになります。

もう、3回位読んじゃいましたけどまた新たな発見があって飽きません。わかっちゃった後から読むと、何とも因果な面倒くさい魅力的なあの方が、結構一生懸命だったのかなって気が付いたり、、、。

勿論、好みもあるでしょうが、すっごく魅力的なストーリーです。一回読んで終わらせるのは勿体無いくらい素敵なお話です!!