第5話視察
「アイツは、そんな事あんまり考えてないと思うで?」
「そうなんですか?」
「昔から、自分の興味ない物事には無関心で・・・周りからあぁーだこうだ言われても自分を貫くってか・・」
「へぇー、でもそんな感じが少しします。」
「やろ‼ちょいちょいめんどくさいねんアイツは‼でも、良いところもあるから。」
「何か良いですね。二人の関係って・・」
「そう?」
私は、後でゆっくりと付いてくる光龍をチラッと見るとパッと目が合うと
「何?」
「いえ・・・あっ、此処です。どうぞ。」
「えぇ~こんなええ部屋ほんまにええの!?他のお客さん入れた方がええんちゃう?」
「いえいえ、此処まで来てくださるなら母がこの部屋が良いと言っていたので大丈夫です。あっ、お茶!!今持って来るので楽にしてください。」
部屋を出ていくと・・・剛好は
「光ちゃん・・。」
「あぁ?」
「あんなぁ~、こんな部屋にご招待されたんやからお礼ぐらい言わなあかんやろ‼後・・態度ももう少し直さなあかん‼」
「あぁ?何で?俺が要望したわけちゃうし?今さらこの性格も直すのは無理やろ?」
「・・・ほんまに・・おまえは・・」
呆れているところに、
「お待たせしました。うん?どうかしましたか?」
彌生は、少し重くなってる空気に気づき戸惑いながらテーブルにお茶とお菓子を置くと
「ええよ‼やるから‼」
「えっ、いやいやお客様なので私が。」
「そんな気を使わんでええよ‼それより、手伝いとかあるんちゃう?それを優先でええから‼俺ら勝手にここら辺視察するし、その色々と細かい場所とか案内してくれれば全然ええから‼」
「・・・そうですか?あっ、じゃここら辺の地図です‼何か手伝いがあるならバンバン言ってくださいね。」
「おう。」
彌生は、目をキラキラさせながら剛好に言うと部屋を出ていく。光龍は、窓際で煙管をふかしながら風景を眺めていた。
「何や・・可愛いなぁ~。なぁ~、光ちゃん?」
「あぁ?別に。」
「ほんまにおまえは・・どうする視察?少し休んでから行くかぁ?」
「あぁ~そうやな。風呂・・」
「お風呂は、後からしなさい‼入ると長いから‼」
「・・・・」
「ほんなら、荷物片付けたら行く?」
「あぁ~。」
変わった探偵事務所 ワカン @waka
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