この世界に魔法がないと絶望する人へ

この作品には、主人公の心理に対する強い共感と、これからの展開に対するワクワク感が詰まっている。
作者のヤカンさんがどういうつもりでこの作品を書いたのかは知らないし、きっとこの作品にはもっと別のテーマが込められている。だけど僕は声を大にして叫びたい。これは『この世界に魔法がないと絶望する人』の為の作品だ!

そういう人であれば、主人公の気持ちをすんなり理解することができるだろう。とりあえず3話まで読め。こらえ性の無い人なら2話まででも良い。
実はこの作品は、着地点が不明瞭だ。『学校を作るんだろうな』という漠然とした目的はあるのだが、それでどうするのかがさっぱり見えてこない。でも、それが『不安』ではなく、『ワクワク感』に変わるのは、僕もこの世界に魔法がないことを、ちょっぴり不満に思っているからだろう。同じ不満を持ったこの主人公なら、僕の期待を裏切らないと、そう信じているのだ。

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