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[エキサイトピンク]には以前、二人の伝説的な踊り子がいた。マリアとヒカリという名前の美人姉妹。以前といっても、つい最近、外国のダンスコンテストにでる為に已む無く店を辞めて海外へ旅立ったのだ。当然、店のNo.1とNo.2だった。
ダンスコンテスト[ダンスマカブル]は、
踊り子で生計を立てる者の憧れのコンテストなのである。そこで優勝することがすなわち世界一の踊り子といえるのだ。
舞と雀の二人はまだこのコンテストの存在を知らない。
いつもの昼過ぎの駅前に、きらびやかな格好をした舞と雀がいた。
夜の稼ぎがかなりいいので、衣装にもお金をかけてみたのだ。しかし、やはり色々丸出しなままである。
[激烈魔女]のメンバー達もそこにいる。
コルチナ「みんな〜♪今日はみんなに嬉しい報告がありま〜す♪なんと!ウチら[激烈魔女]がメジャーデビュー決定しました!!!」
観客「うおぉ〜〜〜〜♪」
コルチナ「メジャーデビュー決定ツアーも、県内のライブハウスは軒並みソールドアウト♪♪♪みんなのお陰で〜〜〜〜す♪」
観客「ワァーーーーーッ!!!」
コルチナ「じゃぁ、早速行くよー?メジャーデビューシングル[スターダスト]!!!!!!
暴れろよ〜〜〜?」
[激烈魔女]の演奏には、高確率でドスケベなダンサーがいるという噂が広まり、演奏の実力も相まって、人気は高まりトントン拍子にメジャーデビューが決まった。所属するレコード会社は、メタル系に特化した[blackknight]。
メタルマニアの間では、神レーベルからのファーストシングル発売との事で、専門誌等で話題沸騰、大注目のバンドになっている。
コルチナは舞と雀にツアー同行を誘ったが、夜の仕事があるため断られた。だが、もはや[激烈魔女]にはダンサーありきなのでコルチナは自分もダンスの勉強をはじめていた。
ダンススクールで意気投合した二人の女の子をツアーに同行させることにしたのだった。
名前は
後々に舞と雀達とダンスユニットを組むことになる。
[スターダスト]演奏中ダンサーは4人。
二人一組の息の合ったダンスを見せる。
知華と由佳のダンスは、近代的というかアイドルのダンスのような可愛い感じを基礎に、とにかく元気に踊る。舞と雀のダンスとは、明らかに異なるが、これはこれで輝いていた。
後に発売される[激烈魔女]のファーストアルバム[
相変わらず、伊達警部と最上刑事達は駅前で聞き込み捜査を続けていた。
最上「伊達さーん!!ついに見つけました!!今度こそあの二人に間違いないです!手配書にクリソツですよ!」
伊達「よっしゃ!デカシタだつろう!案内しろ!」
最上「やっと…やっと足が棒になるツラい聞き込み捜査から解放されますよ!」
伊達「おう!今日は呑み行くぞ〜〜♪おごってやるぞ♪だつろー!!」
最上「マジっすか?伊達さーん♪もしやと思って、手配書の写真いじって正解ッスネ♪♪」
伊達「あぁ、このぐらいの変化はしてるだろぅからな♪♪」
二人がもつ手配書のCG写真は、二人共巨デブだった。勿論別人で本日もご愁傷さまである。
舞と雀が働きはじめて、数日が過ぎた頃、営業中の[エキサイトピンク]に、一人のおっさんが駆け込んできた。
おっさん「営業中にごめん!!みつるは居るかい?」
ただ事ではない雰囲気に[エキサイトピンク]の従業員達もそのおっさんを奥の事務所に案内した。
このおっさん、名前は[辻谷 勇治]。神谷の同業者で、[エキサイトピンク]の姉妹店のオーナーで良き理解者。奥の事務所にこもり二人で何やら話をしている。
辻谷「…じゃぁ、あの二人は未成年なんだな?ヤバイぜ?どうするんだ?」
神谷「……ウーン、ごまかしは無理か、」
辻谷「うちの隣の店の店長がしょっぴかれたからな……そろそろここもヤバイぜ?」
神谷「…………………」
ダンス娘(だんすこ) 星丸 @hoshimalu
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