日常の違和感が狂気を彩る

失ってしまったはずの妹との再会から始まる、新しい日常。
周囲との認識のズレ、覚えのない連続殺人鬼、そしてその上で存在する『変わらない』妹が、より一層怖気を引き立てます。

ホラーでした。とてもホラーです。
人間の本能、『理解不能』を恐れる部分をそっと撫でてくるような、じわじわとした狂気が伝わってきます。

謎に包まれた悪夢、殺人鬼、妹の目的など、まだまだこれから明らかになっていく部分が多いので、それを推理しながら読んでいくのが楽しみな作品です。