夜のしじまに響くサックスの音色が胸に沁みてきます。

それぞれの思いを抱えて、音楽に青春をかける青年たち。
ストイックに音楽に打ち込む姿。それゆえにそこから生まれる苦悩。そしてやめていく者。それでも続けていく者。

何故自分は音楽をするのか。永遠の問いですね、絵描きにしても、登山家にしても、ものかきにしても。

サックス、ギター、ベース、ボーカル。それらの織り成す音が、確かな筆致で描かれていて本当に聴こえてくる気がしました。