すこしふしぎ、だと某漫画家大先生リスペクト過ぎるよなあ、となんかないかなーって思っていたら天啓ですよ。これこそ彼らの活躍を表現するにふさわしい「SF」だと思わんかね。カッコいいハッタリ。キマってる大ボラ。小気味良いまでの嘘。それが僕らを熱くする。
読み進めるごとに想像力を刺激され、期待していた以上の言葉で紡がれる。眼は冷静に文字を追いつつも、心は熱狂の渦にとらわれる、荒々しくも美しい強盗たちの童話。このような物語に出逢えたことに感謝します。
あえてこの表現にした理由はこの作品の登場人物のほとんどがやはり『童話』の中の住人だからこそ、というのはある。その世界観さながらど迫力満点のスケールで見る者を圧倒させ、そして酔いしれる。登…続きを読む
最初のページを開いた読者は思うだろう。童話とはなんぞや、と。だが続く文章に目を通したが最後、物語が途切れるまでのめり込むに違いない。強盗童話は、魔女の媚薬よりも強く読者を物語に引き込む力がある。…続きを読む
幻想<ファンタジー>でなく、この世界<現代>ともいえず、未来<SF>とは少し違い、恋愛<ラブコメ>というには硝煙臭く、物語<ドラマ>というには固く、恐怖<ホラー>は感じず、勿論過去<歴史…続きを読む
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