何を読もうかとあさっていると、この作品に出会いました。
最初は結構な量を投稿されているなぁと、やや気が引けてしまいましたが、とりあえず読んでみようと一話目をクリック。
文章全体は硬めというのでしょうか。ライトではないはず。いえば硬派な感じがしました。
しかし一話に対する文字量が比較的少ないためどんどん先に先に進めていくことができ、気づけば圧倒間に三分の一程度は読んでいました。
この世界にどっぷりとはまっていました。
どうしてなのかわからないまま、どっぷりでした。
それはきっと、いや、確実に面白いから。
大ボリュームでまだ連載中ということなので、最新話に追いつくにはまだまだ時間がかかりそうですが、読み進めていきたいと思います!
超大作に一瞬読むのを怯んでしまいそうですが、ぜひ読んでみて欲しいお話です。
そして誰か…これはハッピーエンドになると言って下さい(泣)
強大な力を手に入れた主人公は、それと引き換えに笑顔を失ってしまいます。それがまた切ないです。
今度こそ、今度こそ、と主人公の幸せを願ってやまない気持ちを裏切るように穏やかな時が訪れてもすぐに消えて…。
あまりにも主人公がダーク過ぎて一時嫌いになりかけそうでしたが、そこさえも作者さんに騙されていたりして。
もちろん息を飲む戦闘シーンは圧巻ですが、それだけじゃないです。
第3章途中まで読み終わった感想ですが、いくら長くてもどうしても投げ出せません。
完結した時のクロードくんが笑ってるといいな…。
この魔王、世界征服や人類滅亡といったことはいっさい考えておりません。
目的はただひとつ。
巨大人型ロボットを殲滅する。
魔王というには少々意外な目的。
しかしこの目的のために取る彼の行動は、魔王そのものといっても差し支えないほど、大胆で圧倒的です。
とにかく演出が素晴らしい。
毎回必ず、読んでいてハッとさせられる内容が組み込まれています。
それゆえに、読み始めたら途中で手が止まらなくなります。
魔王の恐ろしさ、正義を滅する覚悟、復讐に燃えるバトル、命をかけたやり取り、すべてが熱いです。
特に交渉の章では、この著者様がアクションだけではない方なのだとわかります。すごくおもしろかったです。
この先の展開もどうなるのか、すごく気になりました。
文句なしにおすすめです!
ヒロイックアクションもの。
ロボット兵器「ジャスティス」によって人生を狂わされた少年が、チート能力を得て魔王として全てのジャスティスの破壊を目論む物語。やや中二病的な要素がありますが、それがまたいい方向に作用しており、主人公を英雄的な存在に仕立て上げられ、読んでいてある種爽快感を抱く内容でした。ですがその反面、そんな強大な存在となった主人公の葛藤といった心情も描写されているので、ただのチート主人公というわけではなくきちんとした一人の少年としても描かれているところは好感が持てました。読んでいてWEB小説らしい作品だと感じましたね。
またアクションシーンも手に汗握る展開ですが、意外にもシンプルな表現であり状況がとてもわかりやすかったところもよかったと思います。今後の展開が気になる作品です。
25万字以上の大作でありながらまだ連載中の作品。ボリューム満点の内容です。気になった方は是非読んでみてください!
最後に、登場人物が死亡するシーンが多いので、読まれる方はショックを受けないよう注意してください。
カクヨムで今、一番元気なジャンル(私感)のロボットノベル、こちらの作品を自分は是非読んでいただきたいです。一話の短めな文章はコンパクトで、洗練された印象もあってとても読みやすいですね。そして、「侵略者=豊かさをくれた」という、異色の世界観から始まります。多くのロボットノベルでは、敵は悪であり、政治的な腐敗や制度の不備、悪政が多いのですが…では、果たして「結果的にみんなを幸せにした侵略者」を、その正義を倒すことができるでしょうか?戦う意味は?…個人の復讐は、それより尊いのでしょうか?その意義を是非、読んで確かめてください!オススメです!