実験を通して深まる謎と解明が小気味良い。研究の面白さの入り口がここに。

実験と、その進捗報告の繰り返しの中でどんどんと深まっていく、研究テーマと主人公の周囲の人物たちの謎と影、その解明がとてもテンポよくて、一気読みしてしまいました。

研究って、自分であてはまるピースを探すパズルのようだな、と思っていたのですが、その面白さが魔法研究をテーマに親しみやすく、ぎゅっと凝縮されています。

さらに、生物方面の学生さんなら思わず噴き出す&引き込まれる&身につまされるネタがこれでもか、というくらいに満載。

ひとまず完結していますが、主人公の今後や、他の研究室、学生たちの話もぜひ読みたいです。あと田中さんかわいい。