弱いからこそ誰よりも強い

淡々とした語り口調で熱くならない冷静な主人公。自分の弱さも人の弱さも痛みもわかっている。強くなれるはずなのにあえて弱い自分を受け入れています。それは弱い他の人も受け入れるということ。平凡に描かれているけれど十分魅力的な主人公です。さらに魔女先輩との絡みは心まで読まれていて一人語りに合いの手が入っているような会話になっています。一人語りが多いのがちょっとネックのようですが。
裏で蠢いているのはなんなのか? やっとこの物語が始まったばかりです。