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概要
真実を言えない騎士の無実を、嘘を書けない男が証明する。
王太子毒殺未遂の夜、戦功ある騎士カイ・レヴェルは「自分が毒を入れた」と自白する。
だが彼には、真実を伝えようとすると発話も筆記も事実から歪む呪いがあった。
若き王立記録官エリオット・フェルンは、カイがそう発言したことは記録しても、犯人だとは書かない。自白と犯行を同じ事実にしないため、通常なら消される一時警備蝋板を保全し、毒の時間差、消された秘密会見、十年前の戦役記録を一つずつ照合していく。
嘘を反転すれば真実になるわけではない。
カイの言葉を答えにすることもできない。
頼れるのは、行動と物証と、誰が何を残し、何を消したかという記録だけ。
融通の利かない記録官と、真実を言葉にできないぶっきらぼうな騎士。
互いのやり方に苛立ちながら事件を追ううち、二人は少しずつ、自分の職分と弱点を相手へ預
だが彼には、真実を伝えようとすると発話も筆記も事実から歪む呪いがあった。
若き王立記録官エリオット・フェルンは、カイがそう発言したことは記録しても、犯人だとは書かない。自白と犯行を同じ事実にしないため、通常なら消される一時警備蝋板を保全し、毒の時間差、消された秘密会見、十年前の戦役記録を一つずつ照合していく。
嘘を反転すれば真実になるわけではない。
カイの言葉を答えにすることもできない。
頼れるのは、行動と物証と、誰が何を残し、何を消したかという記録だけ。
融通の利かない記録官と、真実を言葉にできないぶっきらぼうな騎士。
互いのやり方に苛立ちながら事件を追ううち、二人は少しずつ、自分の職分と弱点を相手へ預
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