何が怖いのかを最後まで説明しないまま、「次の方です」と淡々と死者を読み上げ続けるラヂオが不気味です。特に、住所や服装、発見場所、葬儀の日程まで妙に具体的な訃報と、「笑顔で見届けましょう」という場違いな一言の組み合わせが強烈。さらに終盤、最初に聞いた放送が再び流れ始めることで、読者は「これは予告なのか、記録なのか」と足場を失います。深夜の車内という日常が、最後の数行で逃げ場のない異常空間に変わる短編です。
道路を走る車のなか、BGMのように流されるその声。顔も見えず、画像もなく、音声だけが告げられる素っ気なさ。人の終わりにたかる魔物は、現代では、こんな姿をしているのかも知れません……。
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不思議なシチュエーションなのにリアリティがあって、思わずぞくっとしました。面白かったです。
私は車を運転することは少ないです。親の車に乗っている時も、ラジオを聞くことは少ないですね。今どき、もしかしたらラジオの方が珍しいのではないでしょうか?そんな日常から急に自分自身に降り掛かってくる怪異的な何か…想像しやすいからこその恐ろしさがありました。
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