概要
魔が差した、ただ一言。狂おしいほどの執着が日常を狂気に染める
クミンとコリアンダーの香りが漂う、静かな飲食店。
カウンターの端でメニューを眺める客・なつき。かつてコロナ禍の鬱屈した日々、終わらない脚本のプロットと重い不安を店主にぶつけ続けていた彼女は、五年の時を経て再びこの場所に戻ってきた。
気まぐれな優しさから発した、たった一言の名前。
その瞬間から、封じ込めたはずの悪夢が音もなく動き出す。
視点が交錯する、静かで濃密な心理サスペンス。
♪ ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18ーラフマニノフ
◇◆◇
日常のワンシーンからホラーを紡ぐ――「忘却のスパイス」の裏側
https://kakuyomu.jp/users/sora8198/news/2912051606851227034
視点のズレが暴く「物語の闇」:構造と、二作の自作における
カウンターの端でメニューを眺める客・なつき。かつてコロナ禍の鬱屈した日々、終わらない脚本のプロットと重い不安を店主にぶつけ続けていた彼女は、五年の時を経て再びこの場所に戻ってきた。
気まぐれな優しさから発した、たった一言の名前。
その瞬間から、封じ込めたはずの悪夢が音もなく動き出す。
視点が交錯する、静かで濃密な心理サスペンス。
♪ ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18ーラフマニノフ
◇◆◇
日常のワンシーンからホラーを紡ぐ――「忘却のスパイス」の裏側
https://kakuyomu.jp/users/sora8198/news/2912051606851227034
視点のズレが暴く「物語の闇」:構造と、二作の自作における
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おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!懐かしい香りに誘われて、心の薄暗がりへ。
久しぶりに訪れるお店って、扉を開ける前から、昔の自分まで思い出してまうことがあるやん。あの人は、まだウチのことを覚えてくれてるやろか。そんな心細さから入っていけるのが、みやびの映画日記さんの『忘却のスパイス』やで。
脚本家になる夢を失ったなつきは、五年ぶりにかつて通った店を訪れるんよ。クミンやコリアンダーの香り、グラスに浮かぶ水滴。短い文章の中に、その場所の空気を感じさせるものが置かれていて、懐かしい店内へ一緒に足を踏み入れたような気持ちになるわ。
約九百字の掌編ホラーやけど、読み急ぐのがもったいなくなるんよね。香りや音に触れながら、なつきがどんな思いでそこへ戻ったんかを考えるうちに、何…続きを読む - ★★★ Excellent!!!あなたが聞いてくれるなら、私の話は終わらなくて良い
語る者と聞く者。
互いに同じだけの満足感を得られていないとしたら、その関係はやがて苦しみとなります。
本作は、依存と加害の関係が、五年の歳月を経て再び立ち上がる瞬間を切り取ります。
なつきにとって店主は、脚本家になるという夢を失った頃の自分を受け止めてくれた、忘れがたい存在でした。
彼女が欲するのは、承認です。
それは、五年を経ても変わりません。
だからこそ彼女は〝覚えているはずがない〟と諦めようとしながらも、再びこの店を訪れたのです。
自分を覚えていてほしいという思いを押し込めながらも、心のどこかでは覚えられていることを願っていました。
一方で店主もまた、彼女へ声をかけてしまいます…続きを読む