概要
絶対に起きるな。それが、この籠(宿)の真のルールだった。
出張先で突然宿を追われ、北陸の寂れた港町を彷徨う前波涼華。嵐が迫る中、地図の裏に隠された異様な宿へと辿り着く。「深夜十二時を過ぎたら、絶対に部屋から出るな」という主人の警告。しかし、昔からどんな大災害でも起きなかった彼女が、なぜか午前零時ピッタリに目を覚ましてしまう。廊下から聞こえる、赤ん坊の這いずる音。――言いつけを守り「眠り続けること」こそが、真のルールだったのだ。怪異蠢く絶海の宿で、凄惨な夜の儀式が始まる。
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