概要
力を使えば勝てる。使うたび、誰かが俺を忘れる。
怪異の真名を口にすれば、その力を借りられる。
だが代償として、俺を覚えている誰かの記憶から、俺が消える。しかも、俺に一番近い人から順に。
二年前に一度だけ大きく借りた。以来、姉は俺の名前を呼ぶのに一拍かかる。
だから俺は、力を使わずに解く方法を探し続けている。
怪異は化け物ではない。もっと融通の利かない、規則そのものだ。夜に来いと決めたら昼には来ないし、一人と決めたら二人は数えない。
殴っても意味がない。譲らないものは、外側から条件を変えるしかない。
——そう決めた三日後に、俺は名を借りることになる。
※小説家になろうにも同時投稿しています。
だが代償として、俺を覚えている誰かの記憶から、俺が消える。しかも、俺に一番近い人から順に。
二年前に一度だけ大きく借りた。以来、姉は俺の名前を呼ぶのに一拍かかる。
だから俺は、力を使わずに解く方法を探し続けている。
怪異は化け物ではない。もっと融通の利かない、規則そのものだ。夜に来いと決めたら昼には来ないし、一人と決めたら二人は数えない。
殴っても意味がない。譲らないものは、外側から条件を変えるしかない。
——そう決めた三日後に、俺は名を借りることになる。
※小説家になろうにも同時投稿しています。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?