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概要
彼が欲しかった彼女になれたのは、彼への恋が冷めてからだった。
大学一年生の麦は、二歳年上の恋人・伊織が大好きだった。会えば「好き」、電話でも「好き」、毎日のように愛情をまっすぐ伝えてしまう麦と、優しいけれど恋愛では少し不器用で、「好き」と言うことが苦手な伊織。
けれどある日、麦は彼が友人に何気なく言った一言を聞いてしまう。
「麦は放っといても俺のこと好きだから」
その瞬間、あれほど大きかった恋心が驚くほど冷めた。
それでも別れたいわけではない。伊織のことは今も好きだし、翌日からも麦は変わらず「大好き」と笑う。
ただ一つ違うのは――恋に盲目ではなくなったこと。
冷めたことで伊織を客観的に見られるようになった麦は、彼が欲しい言葉も、距離も、愛情の量も分かるようになる。
そして皮肉にも、麦が以前ほど伊織を好きではなくなるほど、伊織は麦を好きになっていく。
けれどある日、麦は彼が友人に何気なく言った一言を聞いてしまう。
「麦は放っといても俺のこと好きだから」
その瞬間、あれほど大きかった恋心が驚くほど冷めた。
それでも別れたいわけではない。伊織のことは今も好きだし、翌日からも麦は変わらず「大好き」と笑う。
ただ一つ違うのは――恋に盲目ではなくなったこと。
冷めたことで伊織を客観的に見られるようになった麦は、彼が欲しい言葉も、距離も、愛情の量も分かるようになる。
そして皮肉にも、麦が以前ほど伊織を好きではなくなるほど、伊織は麦を好きになっていく。
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