概要
フォーム解析のはずだった。たぶん、それは恋だった。
日向まことは、高校の陸上部で二年生エース・白瀬凛の走りに目を奪われた。
肩の抜け方。接地の静かさ。三歩目の腰の高さ。
そして、ユニフォーム越しに見える肩甲骨。
速くなるためのフォーム解析として、まことは真面目に「白瀬先輩観察ノート」をつけ始める。けれど、そのノートには練習記録ではない一行が混ざっていた。
白瀬先輩の肩甲骨は、すごく綺麗。
そのノートを本人に読まれた日から、二人の距離は少しずつおかしくなっていく。
走りを見ているだけだったはずの後輩と、走りだけ見られるのが嬉しくて、でも少し寂しい先輩。フォーム解析から始まる、陸上部先輩後輩の不器用な恋の話。
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