概要
悪いことするとカラスの悪魔が来るよ
残業の帰り道、理不尽な探索者にいきなり殴られた男は警察やダンジョン協会にかけあったが、誰一人として彼を助ける者はいなかった。『暴力こそ正義』という真理に気づいた彼は探索者になることを決意した。覚醒したスキルは『魔人(八咫烏)』『カラスの王』『道案内』。後に『カラスの悪魔』と呼ばれ世界中から恐れられるようになる男の物語。
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!「俺が弱いのが悪い」——そう理解した男の、静かな逆襲
理不尽をやり返す話は数あれど、本作が抜けているのは「なぜ主人公がそこへ踏み切ったか」の道筋を、一切省略しないことです。探索者に殴られ、社長にクビにされ、警察にたらい回され、協会に「この程度の話」と言われる。第1話のこの四段構えがあるからこそ、「OK……了解了解了解……理解した」という壊れ方に説得力が生まれます。
面白いのは、覚醒後の主人公が暴走しないこと。むしろ彼は自分に法を課します。人間相手に先制攻撃はしない。反撃は等価であること。殺意には殺意を——このルールを、暴走気味の眷属ムギンに向かって定めるくだりが白眉で、「何も考えずに探索者をしていれば、俺を殴ってきた奴らみたいになってしまう」…続きを読む