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概要
誰かに返せていない、あなた自身の「借りたままの本」に
その図書館は、今夜も、誰かの人生を書き換える。婚約破棄を告げられた夜、母の一周忌から十日後——小学校教師・早坂真琴、二十九歳が再び訪れたのは終章図書館。今夜は「貸出強化期間」。渡されたのは自分の本ではなく、二十九年間誰かが借りたままだった亡き母の本だった。恩師の本を抱えたまま謝れない教え子、親友を裏切った罪悪感を抱える女性、そして最後にたどり着いた「借りている人」は——。頁をめくるたび、忘れていた誰かの優しさと後悔が静かに明らかになっていく。だが真琴自身の貸出カードにも、覚えのない記録が残されていた。『終章図書館』待望の第二部。
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