概要
シャッターを切るたび、私たちは「永遠」に近づいていく――。
失われゆく町の風景と、三人の少女たちが紡ぐひと夏の青春群像劇。
「このきらきらした時間が、明日には消えてしまうんじゃないか」
初夏の潮風が吹く海沿いの町、潮見町(しおみちょう)。
駅前の古い駄菓子屋が取り壊されたあの日、高校2年生の逢坂つむぎは、当たり前の景色が上書きされていくことに名付けようのない焦燥感を覚えた。
彼女は、父親譲りの古いフィルムカメラを首に提げ、ひとつの決意をする。
「夏休みが終わるまでに、失われる景色や愛おしい『今』を全部集めて、世界に一冊だけの『思い出の本』を作ろう」
巻き込んだのは、孤独を抱えながらも優しい言葉を紡ぐ親友・久我峰夕那葉。
そして、退屈な日常を変えたいと密かに願っていた神社の娘・伏見朱音。
『思い出部』として集まった三人の少女は、ファインダー越
「このきらきらした時間が、明日には消えてしまうんじゃないか」
初夏の潮風が吹く海沿いの町、潮見町(しおみちょう)。
駅前の古い駄菓子屋が取り壊されたあの日、高校2年生の逢坂つむぎは、当たり前の景色が上書きされていくことに名付けようのない焦燥感を覚えた。
彼女は、父親譲りの古いフィルムカメラを首に提げ、ひとつの決意をする。
「夏休みが終わるまでに、失われる景色や愛おしい『今』を全部集めて、世界に一冊だけの『思い出の本』を作ろう」
巻き込んだのは、孤独を抱えながらも優しい言葉を紡ぐ親友・久我峰夕那葉。
そして、退屈な日常を変えたいと密かに願っていた神社の娘・伏見朱音。
『思い出部』として集まった三人の少女は、ファインダー越
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!轍を残せば前に進む力になる——これは、一瞬一瞬を噛み締めて進む青春物語
……いやぁ、眩しい。眩しすぎる。
本作は、『思い出部』なる部活を始めた主人公の少女と、その友人たちによる青春物語です。
舞台は海沿いの街(お洒落!)。ふと以前と姿を変えた街の様子に焦燥を覚え、一瞬一瞬を、変化する前の景色を切り取って記録する。
SNSの映えはそうでないのかもしれませんが、写真とは本来そういうもの。主人公たちは今この一瞬を写真におさめていく。
彼女たちの今を精いっぱいを楽しむ姿は眩しく、微笑ましい気持ちにさせてくれます。同時に、羨ましくもある。自分は基本的に一人行動をして青春楽しまなかったので。
話は戻しますが、本作は青春物語。もちろん、ただ写真を撮るだけのお話ではあ…続きを読む