概要
「怒りも悲しみも、僕がぜんぶ食べてあげるからね」
街外れにある古い文具店・芳信堂。一見古民家カフェとも見える店で、大学生の奏人は不思議な人形に出会った。
動くし喋るし毒を吐く、美しい少年の姿をした人形は綴(つづる)と名乗る。
綴は芳信堂の女主人である老夫人・信乃の子供になるために様々な感情を『食べて』獲得しなければならないのだと言う。
綴を手伝うことになる奏人だが、彼自身も秘密を抱えていて……
※更新は不定期です。
動くし喋るし毒を吐く、美しい少年の姿をした人形は綴(つづる)と名乗る。
綴は芳信堂の女主人である老夫人・信乃の子供になるために様々な感情を『食べて』獲得しなければならないのだと言う。
綴を手伝うことになる奏人だが、彼自身も秘密を抱えていて……
※更新は不定期です。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!春色のバスに乗って着いた文具店、心に欠けた色を集める優しく切ない旅
偶然見た配信から始まる、さえない大学生と、少年の姿をした毒舌な人形の出会い。
古い文具店に佇む人形は、人間になるために人の感情を食べる宿命を背負っています。
店の古いステンドグラスの模様が、大学のテキストで見たプルチックの感情の輪と偶然一致していることに気づいた主人公は、その図柄に沿って感情を集めます。
二人が心に欠けた色を集める姿は、どこか孤独を抱えながら、本当の幸を探して夜の銀河を旅する者たちを想起させます。
現代の複雑な心理学とは少し噛み合わない、時代に取り残された古典的なその図表。
しかし、割り切れないはずの心を八色に当てはめるその歪みこそが、不完全な人形にはぴったりなのかもし…続きを読む - ★★★ Excellent!!!お前は、ひとの感情を食べるのね?
主人公が偶然見つけたアプリの画面、そこには不思議な少年の人形と、愚痴を吐くようなコメントの数々
その後偶然見つけた芳信堂という文具店の中にあの奇妙な少年の人形、誘われるように入ると人形が話出して…
ケレン味の強い出だしから入るこの作品はどこか物憂げでどこか俗っぽくて
芳信堂の店主の子供にならないといけないという、悲劇的なエピソードかと思いきや人形が目を覚ましたことで少し笑ってしまうような感じなのが逆に良い
そして人間の感情を食べること、その効果が明らかになる、この少し毒舌な少年人形の綴と不可思議に巻き込まれたややお節介焼きの主人公の奏人がどのような物語を鮮やかに紡いでいくのか気になります!