概要
読まれなかった記憶に、もう一度朝を。
空から降りてきたのは、流れ星でも隕石でもなかった。
それは、星々の記憶を抱き、宇宙の長い航路を越えてきた巨大な図書館だった。夜明け前、村を見下ろす丘でその姿を最初に見つけたのは、十五歳の記録係見習い・光海(ひかる)。
星屑図書館アストライアの扉の前では、半透明の身体の内側に文字列を巡らせた案内係ルナリスが、まだ名乗っていない彼の名を呼ぶ。
扉の向こうで待っていたのは、朝を待つ都市、願いを守る白い本、人とは異なる響きで語る森、眠る場所を探す歌、時を越えて届く手紙――遠い星々から託され、読者との出会いを待ち続けてきた記憶だった。
機械仕掛けの竜セレスティアとともに、光海は記憶を抱く書架を巡っていく。一冊の本をひらくたび、出会うのは、誰かが残した願いと、届かなかった声。けれど、他者の記憶を
それは、星々の記憶を抱き、宇宙の長い航路を越えてきた巨大な図書館だった。夜明け前、村を見下ろす丘でその姿を最初に見つけたのは、十五歳の記録係見習い・光海(ひかる)。
星屑図書館アストライアの扉の前では、半透明の身体の内側に文字列を巡らせた案内係ルナリスが、まだ名乗っていない彼の名を呼ぶ。
扉の向こうで待っていたのは、朝を待つ都市、願いを守る白い本、人とは異なる響きで語る森、眠る場所を探す歌、時を越えて届く手紙――遠い星々から託され、読者との出会いを待ち続けてきた記憶だった。
機械仕掛けの竜セレスティアとともに、光海は記憶を抱く書架を巡っていく。一冊の本をひらくたび、出会うのは、誰かが残した願いと、届かなかった声。けれど、他者の記憶を
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!これは星々の記憶を、想いを運ぶ図書館の物語
とても幻想的な、神秘的な図書館の様子。
図書館の中で光海が向き合った記憶や想い。
そしてその記憶や想いと向き合った時、何を感じ何を思うのか。
記憶や想いを伝えるとは、届けるとは、理解するとは、そして忘れるとはどういうことなのか。
読み進めながら、考えてしまいました。
個人的にはエリオスという司書のエピソードが印象的でした。どのエピソードも好きですが、イチオシはエリオスの出てくる「閉じる司書」。
記録を閉じるとはどういう事なのか、どうして閉じるようとしてるのか
エリオスの気持ちを考えると……グッと胸に来るものがあります。
星々の記憶を、想いを乗せた星屑図書館アストライア。
記録係見習いの…続きを読む